
普段あまりラジオを聴かない方も、「TBSラジオはあまり馴染みがない」という方も、2026年9月21日(月・敬老の日)はぜひチェックしてみてください。
日本のラジオ界を代表する局「TBSラジオ」が開局75周年を迎え、とんでもなく豪華な特別番組を放送します。
長年リスナーに愛されてきた伝説の番組が、1日限りで大集結。今回は、知っておくと75周年特番が1000倍楽しめるTBSラジオの魅力や人気番組、そして個人的な思い出も交えながら、たっぷりお届けします。
【激アツ】大沢悠里に森本毅郎そして荒川強啓!?あのレジェンド番組が9月に復活!

2026年9月21日、敬老の日。この日、TBSラジオが本気を出します。
大沢悠里、森本毅郎、荒川強啓。ラジオファンなら思わず声が出てしまう3つの名前が、開局75周年を記念して1日限りで揃い踏み。しかもゲスト出演やミニコーナーとかじゃなく、朝から夕方まで丸ごと各番組が「復活」する豪華すぎる企画です。
『大沢悠里のゆうゆうワイド』は1986年〜2016年まで30年間、平日朝〜昼の顔として愛され続けた番組。『荒川強啓 デイ・キャッチ!』は1995年〜2019年まで24年間、夕方のニュース・情報番組として親しまれてきました。この2番組は、今回のために特別に「復活」する伝説の番組です。
一方『森本毅郎・スタンバイ!』は1990年開始、35年以上続く「聴く朝刊」で、今も放送中の現役番組です(私も普段からリアルに聴いています)。今回はいつもの朝の時間帯ではなく、昼下がりの特別編として登場。「復活」より「特別編」という表現の方が正確かもしれません。
朝8時30分〜夕方16時50分まで、8時間20分にわたる生放送。それぞれの部でどんな見どころが待っているのか、さっそくタイムスケジュールを見ていきましょう。
【第一部】8:30〜12:00『大沢悠里のゆうゆうワイド』

『大沢悠里のゆうゆうワイド』は1986年〜2016年までの30年間、朝〜昼の顔として「関東で一番聴かれているラジオ番組」でした。2016年に平日版が終了した後も、2022年3月まで土曜日版として継続。通算36年の歴史に幕を閉じました。
開始当初は聴取率で苦戦し、当時人気絶頂だったニッポン放送の番組相手に1位獲得まで5年〜6年かかったといいます。さらに大沢さんは53歳の時に脳梗塞を経験。それでも番組に復帰し、元の声を取り戻した瞬間には涙したそうです。
苦難を越えてなお、平日朝〜昼の顔として走り続けた30年。その道のりを知ると、今回の「1日限りの復活」の重みが、また違って見えてきます。
番組の歴史と名物エピソード
大沢悠里さんの魅力は、温かみのあるゆったりした低音ボイス。リスナーから届くお悩みにも「あらまあ、困ったわねぇ」と寄り添い、多くの人にとって癒やしそのものでした。
真昼間から「お色気大賞」なるコーナーが人気を博すなど、攻めた一面も持ち味。カセット・CD化された特選集が全23巻まで続いたというから、その人気ぶりがうかがえます。
毒蝮三太夫さんの中継企画「ミュージックプレゼント」も名物コーナー。お年寄りに「ババア!」「ジジイ!」と毒舌を浴びせつつ最後は抱きしめる、唯一無二のスタイルで長年リスナーを笑顔にしてきました。
個人的に好きだったのが「生歌ジングル」。出演したゲストのジャンルを問わず、大沢さんの「ちょっと歌ってみてよ」の無茶振りに応えるスタイルです。これを30年続けた結果、数百通りの「一点物」ジングルが積み上がりました。「♪おおさわ〜ゆうりの〜 ゆうゆう〜ワイド〜♪」に次は誰の声が乗るのか、そして今回の特番は誰のバージョンが登場するのか、ワクワクします。
曜日替わりパートナーたち
平日は曜日ごとに個性豊かな女性パートナーが日替わりで出演。中でも2000年代〜2016年の平日枠終了まで長く固定されていたのがこちらの顔ぶれです。
| 曜日・企画 | 出演者 | プロフィール |
|---|---|---|
| 月曜日 | 西村知江子さん | フリーアナウンサー。土曜日版でも大沢さんの相方を務めた |
| 火曜日 | 佐田玲子さん | 歌手。さだまさしさんの実妹 |
| 水曜日 | 見城美枝子さん | エッセイスト・元TBSアナウンサー |
| 木曜日 | 陣内貴美子さん | 元バドミントン日本代表・ニュースキャスター |
| 金曜日 | さこみちよさん | 歌手。「お色気大賞」の相方はいつも彼女 |
| 中継企画 | 毒蝮三太夫さん(マムちゃん) | 「ミュージックプレゼント」で街頭生中継を担当 |
過去には浅香光代さん、平野レミさん、五月みどりさん、由紀さおりさんといった豪華メンバーが出演していた時期もあり、その顔ぶれの多彩さも番組の魅力のひとつでした。
今回の特番のアシスタントは、西村千江子さん。他にも懐かしい顔ぶれとの再会があるみたいなので、今から心待ちにしています。
【第二部】12:00〜14:30『森本毅郎・スタンバイ! 特別編』

『森本毅郎・スタンバイ!』は、今回唯一の「現役番組」です。
1990年の放送開始から35年以上、平日の朝、通勤・通学時間帯のラジオから流れ続けてきた「聴く朝刊」。大沢悠里さんや荒川強啓さんの番組が「1日限りの復活」なのに対し、こちらは「いつも通りそこにある」番組です。だからこそ、今回は逆に新鮮。いつもの朝の顔が、聴き慣れない昼下がりの時間に登場するのは、なかなか味わえない体験かもしれません。
長寿番組が長寿番組たるゆえんを、あらためて確かめてみましょう。
番組の歴史と特徴
『森本毅郎・スタンバイ!』は1990年4月にスタートした、平日朝6時30分〜放送中の情報番組です。開始3年後から現在まで、同時間帯の聴取率トップを走り続ける、まさに「首都圏で一番聴かれている朝の番組」。放送回数は8,000回を超え、35年以上にわたって「聴く朝刊」の肩書きに恥じない存在感を放ってきました。
政治、経済、スポーツ、生活情報まで、その日のニュースがわかる作りが特徴。単なる情報の羅列ではなく、一本の「視点」が通っているのが、長年支持されてきた理由です。その視点を支えているのが、曜日替わりで出演する専門家コメンテーター陣と、森本さん・遠藤さんの掛け合い。落ち着いた気持ちいいテンポでニュースをより深く掘り下げていきます。
また、番組開始時から変わらず使われてきたオープニング曲やタイトルコールも、2022年4月、33年目にして一新。長寿番組ならではの「変化の瞬間」もファンにとってはたまらない歴史の一部です。
森本毅郎さんと遠藤泰子さん「35年コンビ」の素顔
森本毅郎さんは元NHKアナウンサーらしい鋭い視点で、権力や社会の矛盾にズバッと切り込むスタイルが持ち味。ニュースをただ伝えるだけでなく、その裏側にある問題点まで容赦なく突っ込んでいく姿勢は、35年間変わらず支持され続けています。
森本さんを支えるアシスタントは遠藤泰子さん。1990年の番組開始から今日まで35年以上森本さんの相方を務め続けている、いわば「生き字引」的存在です。「番組が終わる時が私の引退」と語るほど、番組と共に歩んできた方でもあります。
珍プレー大賞の常連!?語り継がれる伝説
35年という長い月日は、時に思わぬ「隙」を生むもの。爆笑問題さんの『日曜サンデー』には、TBS系列番組のハプニング音源を表彰する毎年年末の人気企画「TBSラジオ珍プレー・好プレー大賞」があるのですが、遠藤泰子さんはこの常連ともいえる伝説を残しています。
かの有名な『碧いうさぎ』を紹介する際、なぜか「碧いうなぎ」と大真面目な美声で読み上げてしまい、まさかの2位を獲得。翌年には映画『ジョジョ・ラビット』を紹介する中で「ウサギ」を「ウナギ」と読み間違え、2年連続で同じやらかしという奇跡を起こし、その年の大賞に輝きました。
爆笑問題の太田光さんも「泰子さんは一度笑いだすと止まらないから最高なんだよ!」と絶賛するほどで、TBSラジオの番組が大賞を受賞するのは5年ぶりの快挙(?)でもありました。
いつもと違う昼下がりの時間帯、新たな「伝説」の誕生を期待……なんて、これは私の独り言です(笑)。
【第三部】15:00〜16:50『荒川強啓 デイ・キャッチ!』

荒川強啓さんは、北海道札幌市出身。同じ道産子としては、ちょっと誇らしい気持ちになるパーソナリティのひとりです。
1969年に山形放送のアナウンサーとしてキャリアをスタートし、1982年にフリーへ転身。フジテレビの司会などを経てTBSにたどり着き、1995年〜2019年までの24年間、放送回数は全6,250回。平日夕方の顔として親しまれたのが『荒川強啓 デイ・キャッチ!』でした。
この夕方の「顔」がどんな人物で、どんな番組を作り上げてきたのか、その魅力に迫ります。
番組の歴史と特徴
『荒川強啓 デイ・キャッチ!』は1995年4月にスタートした、TBSラジオ平日夕方の報道・情報番組です。2019年3月まで、「聴く夕刊」として多くのリスナーの帰宅時間に寄り添い続けました。初回放送のゲストは、前日に都知事選で当選確実となったばかりの青島幸男さん。まさに時代を象徴するスタートでした。
政治・経済・社会問題を、荒川さんならではの重厚感ある語り口でわかりやすく解説。単なるニュースの読み上げではなく、その日の出来事を多角的な視点で掘り下げるスタイルが、長年支持され続けた理由です。
出演者の魅力と名物エピソード
荒川強啓さんといえば、ニュースに厳しく切り込む重厚な語り口が持ち味ですが、「噛み癖」があることでも知られていました。多くのキャスターなら噛んだ瞬間「失礼しました」と言い直すところを、強啓さんは噛んだまま何食わぬ顔で強引に突き進むのがお約束。この「噛んでも止まらない」スタイルは、爆笑問題さんの『TBSラジオ珍プレー・好プレー大賞』のニュース部門で毎年のようにイジられる名物にもなっていました。
そんな強啓さんを支えたのが、番組最後の相方で今回の特番でも出演の片桐千晶さん。2013年〜2019年の番組終了まで丸6年間、荒川さんとともに番組を支え続けました。現在もTBSラジオ『荻上チキ・Session』など、さまざまな番組で活躍中。落ち着きがあり低めで透明感のある声、いつまでも聴いていたいと思わせてくれます。
伝説の「時事川柳」コーナー
『デイ・キャッチ!』の名物コーナー「デイキャッチ・ランキング」。その日のニュースを独自の視点でランキング形式で紹介し、締めくくりに読み上げられる「時事川柳」は、番組を代表する人気企画でした。
審査員はコラムニストの「家元」こと近藤勝重さん。リスナーが詠んだ川柳は、政治家や社会の矛盾をバッサバッサと斬り捨てるブラックユーモアが満載でした。それを強啓さんが、渋い低音ボイスで大真面目に読み上げる。このギャップがたまらなくシュールなんです。
この人気企画、今も生きています。当時コーナーに出演していたプチ鹿島さんが、2026年7月に自身の番組『プチ鹿島 赤坂タイムス』でオマージュ企画として復活させたほど。今回の特番でも「時事川柳」が復活するのか、気になるところです。現代の厳しいコンプラの荒波の中をすり抜けた面白い川柳が聴けるはず、なんて期待もしています。
そもそも「TBSラジオ」とは?開局75周年の歴史と魅力

TBSラジオの開局は1951年12月25日、当時の局名は「ラジオ東京」。全国で6番目、東日本では初の民間ラジオ局でした。
そこから1960年に東京放送(TBS)へ社名変更、2000年にラジオ事業専業の子会社として分社化し、2016年に現在の「株式会社TBSラジオ」に。ラジオ東京時代から数えると、2026年でなんと開局75周年を迎えます。
放送批評懇談会が主催する「ギャラクシー賞」でも複数の受賞歴があり、交通情報という地味な題材を掘り下げた『TBSラジオ年末交通情報〜おまけ付き〜』(2018年12月28日放送)が優秀賞を受賞したこともあります。
勝手にランキング!ディレクターSのおすすめ番組TOP3

ここで少し、私(ディレクターS)の趣味全開でお届けします。
生活サイクルの都合上、深夜番組をリアルタイムで聴く機会が多いもので、ランキングも自然と深夜寄りになりがちなんですが、そこはご容赦ください。TBSラジオには、他にも語り出したら止まらない名物番組がまだまだあります。
数ある現役番組の中から、独断と偏見で選んだおすすめ番組3本をランキング形式で紹介します。
1位|月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力
ラジオの「帝王」こと伊集院光さんが30年近く担当している「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」は、毎週月曜日深夜1:00〜3:00で放送しています。パーソナリティ個人による深夜ラジオ番組の最長記録を更新し続けている、生きる伝説のような番組です。
オープニングだけで30分〜1時間、台本もネタ帳もなく喋り続け、話が白熱しすぎてディレクターが強制的にCMを差し込んだこともあるとか。それでいて話が迷走している感じはなく、自分がその場にいるような臨場感でグイグイ聞かせてくる。深夜らしい際どい下ネタも、不快にさせず笑いに変換してしまうのはさすがです。
個人的にグッとくるのが、北海道日本ハムファイターズへの愛。ファン歴50年の筋金入りで、キャンプ地への直撃取材やエスコンフィールドのトークイベント登壇など、番組の外でも愛がダダ漏れ。道民としては、勝手に親近感が湧いてしまいます。
2位|安住紳一郎の日曜天国
日曜の朝といえば「にち10」。2005年4月にスタートし、毎週日曜10:00〜11:55、TBSの安住紳一郎アナウンサーがパーソナリティを務める生放送のワイド番組です。
看板はなんといっても、安住さんのオープニングトーク。観察眼の鋭さと言葉選びのセンスで、ただの雑談を極上のエンタメに変えてしまいます。
支えるのはアシスタントの中澤有美子さん。艶っぽさと癒やしを兼ね備えた笑い声は、安住さんから「魔性の女」と呼ばれるほど。絶妙な相槌で安住さんのトークを自然に転がしつつ、度が過ぎた「おピンク(下ネタ)」な話には、笑い声とは一転、低い声でガチの不快感を滲ませるのも見どころ。この振れ幅こそが、中澤さんの真骨頂だと思っています。
週末の情報を届ける中継コーナー「おでかけリサーチ」も聴きごたえ抜群。全日本穴掘り大会、多摩川のイカダレースなど、「え、そんな大会あるんだ」と発見の連続。レポーターの実況力が抜群で、音だけなのに現場の映像が目に浮かぶほどです。
11時台の「ゲストdeダバダ」もタレントだけでなく、文具マニアや食品サンプル職人、アリの研究者など、聞きなれないジャンルの第一人者の話が聴けるのもこの番組らしいところ。毎回「どこからこの人を探してくるの?」と驚かされます。
気になった方は公式YouTubeやポッドキャストのほか、radikoプレミアムのエリアフリー機能で関東圏以外でも聴けます。
3位|金曜JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD
2010年4月にスタート、毎週金曜深夜1:00〜3:00放送。お笑いコンビ・バナナマン(設楽統さん、日村勇紀さん)がパーソナリティを務める番組です。
番組の魅力は、なんといっても2人の息の合った掛け合い。長年のコンビ仲のよさと信頼感がそのまま声に出ている感じがします。印象深いのは日村さんの「隠れ食い」ネタ。食事管理をしている奥さまの神田愛花さんの目を盗んで外食し、後から友人にバラされるのがお馴染みの流れです。
さらに、バナナムーンGOLDの名物企画といえば、星野源さんの「日村バースデーソング」。日村さんの誕生月の5月になると、ニッポン放送でオールナイトニッポンのパーソナリティを務める星野源さんが番組に登場。日村さんへのイジりをふんだんに盛り込んだ「本気の」オリジナルソングを披露するのが10年以上続く恒例行事になりました。
残念ながら星野源さんのオールナイトニッポンは2026年3月で終了。終了する直前の1月には、日村さんがニッポン放送に駆けつけてお祝いする一幕も。
※2026年4月から日村さんは休養中。現在は設楽さんとピンチヒッターで放送中です。1日も早い回復を願っています。
復活望む!過去にあった伝説の番組

ここまでは今も聴ける現役番組でしたが、ここからは少し切ない話を。
TBSラジオには、時代を作りながらも終了してしまった番組がたくさんあります。今回はその中でも、個人的に「もう一度聴きたい」と今でも思っている3番組をピックアップしました。
「わかる、あれ好きだった」と思ってくれた方がいたら、あなたもマニアです(笑)。
赤江珠緒 たまむすび
2012年4月2日スタート、月曜〜木曜13時〜15時30分までの生放送ワイド番組。パーソナリティを務めるのはフリーアナウンサーの赤江珠緒さん。テレビで見せる真面目な顔からは想像もつかないくらいの天然っぷりで、生放送中のミスを量産することからリスナーに「ポンコツ工場長」と名付けられるほど。パートナーの名前も堂々と間違えたときは、私もラジオの前でズッコケました(笑)。
曜日ごとのパートナーは、カンニング竹山さん(月)、山里亮太さん(火)、博多大吉さん(水)、木曜日は歴代でピエール瀧さん・土屋礼央さん。赤江さんと曜日パートナーの絶妙なやり取りが何よりの醍醐味でした。2023年3月30日、11年の歴史に幕を下ろしています。
正直に言うと、この番組は私にとって特別すぎて、いまだにきちんと言葉にできません。当時、毎日欠かさず聴いていたくらい大好きな番組で、放送から3年以上経った今も、まだ最終回を聴けていません。
それくらい生活の一部だった番組が終わるというのは、こんなにも受け入れがたいものなんだなと、この番組を通して知りました。「たまむすびロス」は、いつ回復するのやら。
伊集院光とらじおと
2016年4月11日〜2022年3月24日、月曜〜木曜日8:30〜11:00に放送されていたワイド番組。あの『大沢悠里のゆうゆうワイド』30年の歴史を継いだ後継番組として、当時は大注目でした。番組初回時には、前枠の『森本毅郎・スタンバイ!』のエンディングで森本毅郎さんと伊集院さんがクロストークを行うという、普段クロストークのないスタンバイとしては異例の演出も。この日だけの特別な引き継ぎに、当時朝からテンション上がったのを覚えています。
「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」がひとりで喋り倒す台本もネタ帳もない自由さが特徴だとしたら、こちらは日替わりアシスタントやコーナーゲストと共に進行する、「台本のある伊集院さん」。それぞれのコーナーに一切妥協せず、納得がいかなければ台本まで自分で書き直してしまうという徹底ぶりで、深夜と朝、まったく違う顔を見せてくれる番組でした。
月曜日は前日の「深夜の馬鹿力」がそのまま朝の生放送に接続するようなスケジュールで、放送後は局内で仮眠を取ってから本番に臨んでいたというのも有名な話。
歌のない歌謡曲
1951年、新日本放送(現MBSラジオ)で始まった、日本の民放史上もっとも長く続いたラジオ番組。タイトル通り、歌詞のない歌謡曲のインストゥルメンタル版を、女性パーソナリティの軽いトークと一緒に流す、というシンプルな構成です。
面白いのが、これが「全国ネット」ではなく「企画ネット」だということ。パナソニックの一社提供という枠組みは全局共通なのに、担当パーソナリティも放送時間も、生放送か収録かも局によってバラバラ。同じ番組名なのに、聴く地域によって中身が違うという、なんとも不思議な存在でした。
TBSラジオでは『森本毅郎・スタンバイ!』の中の1コーナーとして内包されていて、担当していたのは遠藤泰子さん。1990年のスタンバイ開始から33年間にわたって続けてきました。2023年9月29日をもってTBSラジオ・MBSラジオをはじめとする大半の局で終了し、TBSラジオでは後継コーナー「モーニングポスト」に引き継がれています。
【余談】私がTBSラジオの採用応募を諦めた「情けない話」

ここでちょっと私、ディレクターSの恥ずかしい思い出を。
昔、転職活動をしていた時期にTBSラジオ(当時はTBSラジオ&コミュニケーションズという社名でした)の求人を見つけ、応募しようと考えたことがありました。
そのころのTBSラジオのステーションキャッチコピーは「聞けば、見えてくる。」。ラジオの音と言葉だけで、目の前に情景やドラマが鮮明に浮かび上がる魅力を表現した素晴らしいコピーです。
けれど、20代だった若かりし頃の私は「聞けば見えてくる?なにそれ??」と本気で困惑。今でこそYouTubeや、TikTok・17(イチナナ)のような動画配信サービスと連動したラジオ番組も多く、文字通り「見えるラジオ」が実在する時代になりました。でもその頃は、ラジオはラジオ、映像は映像とはっきり分かれていた時代。
そんな中で「聞けば、見えてくる」の意味を汲み取れない自分に呆れ返り、「こんな想像力でTBSを受けるなんておこがましい」と静かに応募を諦めたことがあります(笑)。
そんな苦い(?)思い出も含めて、私にとってTBSラジオは今でも特別な存在です。
TBSラジオの聴き方ガイド

「ラジオを聴いてみたい」と思っても、聴き方がわからないというのが、令和の現代。時代の変化と進化を噛み締めながら、昭和生まれがラジオの聴き方を紹介します。
聴取方法は従来のラジオ機器と、インターネットやアプリを利用する方法。お手持ちのデバイスや通信環境によって、使いやすい方法を選択してください。
関東圏の方はラジオ機器で
従来のラジオ機器をお持ちの関東圏の方は、以下の周波数に合わせればOKです。
- FM:90.5MHz(ワイドFM対応機器)
- AM:954kHz
チューニングするだけの、昔ながらのアナログもたまにはいいものです。
関東圏以外の方やスマホ派はradikoで
一方、関東圏以外にお住まいの方や、アプリで手軽に聴きたい方には、無料アプリ「radiko(ラジコ)」がおすすめです。ダウンロードして「TBSラジオ」をタップするだけで、リアルタイムで聴くことができます。放送を聴き逃しても、1週間以内ならタイムフリー機能で後から楽しめます。「radikoプレミアム」に登録すれば、全国どこからでもエリアフリーで聴取可能です。
radikoの詳しい使い方や、他のラジオ視聴サービスについては、こちらの記事でまとめているのでぜひチェックしてみてください。
まとめ
TBSラジオの75年、今も聴ける名物番組、そして終わってしまったけどまだ心に残ってる番組たち。書いてるうちにどんどん止まらなくなって、気づけばかなりのボリュームになってしまいました(笑)。
「わかる、あれ好きだった」って思ってもらえる部分があったら嬉しいです。
普段ラジオを聴かない方も、この機会にぜひ一度、耳を傾けてみてください。9月21日、ラジオの前に全員集合です!