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【保存版】車が「動く避難所」になる!全国コミュニティFM活用ガイド&カーラジオ設定術

「災害時、車は最強のプライベートシェルターになる」

防災の専門家たちは口を揃えてこう言います。

エアコンで温度管理ができ、スマホの充電ができ、雨風をしのげる車は、特にペット連れや小さなお子さんがいる家庭にとって、避難所に入れない場合の頼みの綱です。

しかし、車には一つだけ弱点があります。それは「情報が入ってきにくいこと」です。

そこで役立つのが、あなたの車についている「カーラジオ」です。
カーラジオにコミュニティFMをプリセットして災害時に困らないようにしませんか?

今回は、法律で「災害放送」が義務付けられている「コミュニティFM」の仕組みと、いざという時に慌てないための「カーラジオ設定術」について解説します。


第1章:なぜ、県域局ではなく「コミュニティFM」なのか?

NHKや県域民放ラジオ(TBS、ニッポン放送、FM大阪など)も、もちろん重要です。
しかし、これらは「県全体」あるいは「関東全域」などの広いエリアをカバーしているため、情報の粒度がどうしても粗くなります。

一方、市町村単位で放送しているコミュニティFMは違います。

  • 県域局: 「〇〇市で断水が発生しています」

  • コミュニティFM: 「〇〇小学校の給水所は現在30分待ちです」「××橋は冠水のため通れません」

このように、**「自分の生活圏の、今すぐ役立つ情報」**が手に入るのが最大のメリットです。

第2章:知っておきたい「制度」の話。コミュニティFMは「防災装置」である

「コミュニティFMって、素人が趣味でやってるミニFMでしょ?」と誤解している人がいますが、それは大きな間違いです。

コミュニティFMは、阪神・淡路大震災などの教訓から重要性が再認識され、国(総務省)が認可を出している「基幹放送局」です。

法的には以下の強固なバックアップがあります。

1. 放送法第108条による「災害放送の義務」

すべての放送局は、放送法第108条により「暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事等の災害が発生し、又は発生するおそれがある場合においては、その発生を予防し、又はその被害を軽減するために役立つ放送をするようにしなければならない」と定められています。

つまり、コミュニティFMにとって災害放送は「やってもやらなくてもいいサービス」ではなく、「絶対にやらなければならない法的義務」なのです。

2. 自治体との「防災協定」と「割り込み放送」

全国のほとんどのコミュニティFM局は、地元の自治体と「防災協定」を結んでいます。

これにより、市役所の危機管理課などから専用回線を通じて、放送中の番組を強制的に中断し、災害情報を流す「割り込み放送(緊急割り込み)」ができる仕組みが整備されています。

普段は楽しい音楽やトークを流していますが、その裏側には、いざという時に行政からの警報をダイレクトに届ける「緊急回線」が常にスタンバイされているのです。


第3章:命を守るプリセット設定の法則

この強力なインフラを活用するために、皆さんに今すぐ実践してほしいカーラジオの設定テクニックがあります。

それが「プリセットをコミュニティFM用にする」という方法です。

パニック時の「手動チューニング」は大変

運転中や、地震の揺れでパニックになっている時に、ダイヤルを回して「えーと、地元のFMは何ヘルツだっけ…?」と探すのは至難の業です。

おすすめの設定手順

カーナビやカーステレオには、放送局を記憶させる「①〜⑥」などの番号ボタン(プリセット)があるはずです。

  1. ①〜③番: いつも聴いているお気に入りの局(FM東京、NACK5など)を登録。

  2. ④〜⑤番: 予備(NHK-FMなど)。

  3. ⑥番(または一番端のボタン):地元の「コミュニティFM」を登録しておく。

こうすることで、「何かあったらとにかく⑥を押せ!」と家族で共有できます。

このワンタッチが、緊急時の「情報の空白」を埋め、心の安定に繋がります。


第4章:【保存版】全国コミュニティFMの探し方とリスト

「自分の住んでいる街にコミュニティFMはあるの?」「周波数はいくつ?」

日本全国には現在、340局以上のコミュニティFM局があります。旅行や帰省の際にも役立つ、エリア別の探し方と代表的な局を紹介します。

① まずはここをチェック!2大ネットワーク

コミュニティFMのほとんどは、以下の2つの協会のどちらか(あるいは両方)に加盟しており、公式サイトで最新の周波数リストを確認できます。

② 主要都市・観光地のコミュニティFM周波数(一例)

※周波数は変更になる場合があります。必ず現地の看板等も確認してください。

地域 局名(愛称) 周波数 (MHz) 特徴・エリア
北海道 ラジオニセコ 76.2 ニセコ観光や雪崩情報に強い
宮城 ラジオ3(仙台) 76.2 仙台市中心部をカバー
東京 渋谷のラジオ 87.6 渋谷区。災害協定に基づいた情報発信
東京 むさしのFM 78.2 吉祥寺・武蔵野エリア
神奈川 鎌倉FM 82.8 観光客向けの情報も充実
愛知 MID-FM(名古屋) 76.1 名古屋市内の防災情報
京都 京都三条ラジオカフェ 79.7 日本初のNPO運営局
大阪 FMちゃお(八尾) 79.2 河内音頭など地域色豊か
兵庫 さくらFM(西宮) 78.7 阪神大震災を教訓に設立
沖縄 FMニライ 79.2 北谷町など。台風情報に非常に強い

★検索のコツ:

Googleマップやブラウザで「(今の市町村名) FM」と検索するのが一番早いです。

旅行先でレンタカーに乗ったら、出発前にまず検索してプリセット登録。これを「旅のルーティン」にすると安心です。


第5章:電波が入らない時は?「スマホアプリ」を併用しよう

コミュニティFMの制度上の弱点は、「電波出力が弱い(最大20W)」ことです。

これは「地域密着」である反面、隣町に行くとノイズが入ったり、聞こえなくなったりすることを意味します。

そんな時は、スマートフォンのアプリを活用しましょう。

  • Radimo(レディモ):

    • 最強の防災アプリ。 自治体の防災無線(J-ALERT)の内容が文字と音声で届く機能があり、多くの自治体公認アプリとなっています。

  • ListenRadio(リスラジ):

    • 全国のコミュニティFMを網羅しており、エンタメ番組を聴くのにも最適。操作が直感的で使いやすいのが特徴。


まとめ:平時の「ワンプッシュ」が命を守る

コミュニティFMは、趣味のラジオではなく、法律に基づいた「地域のライフライン」です。

災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。もし明日、運転中に大地震が起きたら。もし豪雨で車に閉じ込められたら。

その時、手元のカーラジオが「ただの雑音製造機」になるか、「行政と直結した命の情報ライン」になるかは、今のあなたの設定次第です。

次の休日に車に乗ったら、ぜひ地元のコミュニティFMを登録してください。

お金は一円もかかりません。しかし、その効果は最強の保険となるはずです。

  • この記事を書いた人

マミ

ライターでラジオパーソナリティのマミです。 ただのラジオオタクです。 はがき職人(死語!)からスタートし、パーソナリティまで経験。 狭いようで深い世界。 身近な話題からマニアックなことまでわかりやすく発信します。

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